「あっち〜………」(ぐったりタイガー、ベンチに寝そべっています)
「タイガー、大丈夫?」(心配そうに顔覗き込み)
「おー悪いな、ドラゴンキッド。おじさんにゃ流石にこの炎天下はキッツいな〜」(今日のお仕事は小学校の学校訪問で子供と全力で遊んだようです、タイガー)
「タイガーさん、全力でしたからね。でも子供達も楽しそうでしたよ。……どうぞ、お茶です」(少し心配そうにペットボトルのお茶(差し入れ)を手渡しつつ)
「お、サンキュー折紙♪ドラゴンキッドも飲むか?」
「もらう!」
「パオリンの分もあるよ。ほら」
「ありがとう!やったね!」
「あーしっかし、こうなると今度はアイスとか食いたくなるなー」(ごくごくとお茶を飲みつつ首元のシャツで軽く仰いでついでに汗も拭います)
「そうですね、かき氷とか、日本では夏に食べるんですよね、みんな」(パッと目を輝かした安定の折紙)
「みんなってわけじゃねぇけど、祭の出店じゃ定番だからな、ガキの頃は食い過ぎて腹壊すとかしょっちゅうだったぞ」
「………気をつけてくださいね、虎徹さん」(虎徹の発言に眉を顰めてバニー登場)
「どわっ?!どこにいたの、バニーちゃん?!」(さっきまでいなかったよね?!と変なポーズで思わず叫びます)
「たった今、スカイハイさんのご配慮でアイスを買いに行っていたんですよ」(よくよく見れば手にコンビニの袋持ってますよ)
「遅くなってすまない!お店が混んでいてね!」(爽やか笑顔でご登場)
「……いえ、あれは混んでいたのではなく、スカイハイさんがどんどん順番を譲ってしまったからですよ?」
「しかし、お年寄りの方や小さなお子さん連れの方は大変だろう、買い物も」
「またお前の悪い癖かー」(二人の小声の応酬に苦笑おじさん)
「スカイハイ、一人暮らし出来なそうだね」
「でもそこがスカイハイさんのいいところだし、キャラだよ」(こちらもこっちでこっそりひそひそ話中)
「???」
「さ、それよりこちら。スカイハイさんからの差し入れですよ。大人はあとです、おじさん!」(小さい子から、とパオリンの前に袋を差し出したらそ〜っと後ろから袋に伸びる手をパシン、叩いたバニーちゃん)
「………何も叩かなくてもいいじゃねぇか」(イテー!っと大騒ぎのおじさん)
「なら勝手に手を出さないでください!」(叱りつけるバニーちゃん。そしてそれを眺めるリンリンコンビは袋を持ちつつ困り顔)
「まあまあ、バーナビーくん。ほらワイルドくん、どうぞ」(ニコニコスカイハイ、パオリンに声をかけて袋を覗かせてもらい、迷いなくひとつ取り上げてタイガーに渡しましたよ)
「お、話し解るな、スカイハイ!……ってこりゃ、宇治のかき氷じゃねぇか??」(なんでこれ?と首傾げおじさん)
「うん、ワイルドくんカラーだよ!それからほら、こっちの青いのは折紙くん、ドラゴンキッドくんの黄色もあるよ!!」(キラキラ目を輝かせて次々に袋から取り出して渡していくスカイハイ)
「青は……あー、ソーダー味か」(まさかブルーハワイかと疑ったタイガー、隣の折紙のを覗いて納得顔)
「僕のはパインだね!」(果実入りだよ!とたかだかと掲げて嬉しげパオリン。早速蓋をあけました)
「で、僕は苺となったわけですが」(イメージカラーですから、と袋に残っていた最後のひとつを取り上げて袋畳んでいます)
「……………うん、オチは解った」(……………まだとってない奴いるのになくなった、と目を逸らしつつ)
「ないですよね、紫色のかき氷………」(同じく困った目を逸らしつつ折紙)
「……………そう、探したんだ、とても一生懸命。でも私のカラーはなかった。アイス売り場で立ち尽くす私……とても寂しかったよ………」(しょんぼりハイ、肩を落として泣き出しそうです)
「わ、分けてやっから!ほら、な?宇治も美味いぞ?!」(大慌ておじさん、急いで宇治の蓋あけて差し出しました)
「そうだよ、パインもさっぱりしていて美味しいし、ほら!」(既に食べちゃったけど!とパオリンも差し出します)
「ソーダーも嫌いでなければ、是非っ」(必死折紙、二人に押し負けつつも腕だけ伸ばしてます)
「……皆さんのを食べてもお腹が痛くならないようでしたら、定番の苺の味も見てください」(そんな三人を横目に、ぽんとスカイハイの肩を叩きつつにっこりバーナビー)
「……………!あ、ありがとう!そしてありがとう、みんな!」(満面の笑顔で全員巻き込んだハグをかまして倒れ込みました)
(ちょっぴり溶けたかき氷と、少し零して汚れた床と、それでも吹き出して大笑いのタイガー達の声が響く)
((ただみんなで一緒に食べられれば、それだけで極上のスイーツだと笑い合いながら))

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