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気の向くまま、思うがままの行動記録ですよ。
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    イブのお話(火黒親子)

    火黒親子会話集で流した、イブのお話です。というか、会話文のみです。
    ちょびっとだけ翌朝の様子を書き足しておきました。






    ■イブ、昼間■
    「なあくろこ、さんたさんはどうやってへやにはいってくるんだ?」
    「サンタさんですか?実は、泥棒と間違わないように、秘密の合い言葉を決めているんです」
    「え、どんなのだ?!」
    「昴くん、秘密の、です。僕とサンタさんだけの秘密です。窓を開ける係の人だけが知っているんですよ」
    「…とうちゃんは?」
    「知らないです」
    「おれは?」
    「すみません、教えちゃうとサンタさんに、僕が怒られちゃいます(しゅん)」
    「そっか……ん、きめた!」
    「?」


    ■就寝前■
    「くろこー、すいとうどこにある?」
    「水筒ですか?明日何かありましたっけ?」
    「ううん、きょうつかうんだ」
    「え、もう寝る時間ですよ?」
    「だってきょうはサンタがくるんだぞ。ありがとういうんだ!」
    「…それは、困りました」
    「?どうしたんだ?」
    「サンタさんは寝ている子のところにやって来るので、昴くんが寝るまでお外で待たないといけないです」
    「なかにいれてあげる!くろこ、あいことばがあるだろ?」
    「入ってくれないです。…サンタさん、風邪引いちゃうかもしれません…」
    「!」
    「遅くなるとプレゼント配りきれなくて、もらえない子もいるかも…」
    「!!」
    「…昴くん、お手紙じゃ駄目ですか?サンタさんにありがとうってお手紙プレゼントしませんか」
    「そうする!」
    (黒子から画用紙をもらって早速お手紙書きました)
    「あ、あと、やっぱりすいとうほしい」
    「え?どうしてですか?」
    「あったかいおちゃ、いれとくんだ。サンタさん、さむいんだろ?」
    「…ならミルクティーをいれましょうか。サンタさんと昴くんと僕で」
    「とうちゃんは?」
    「内緒です」
    「…サンタさんにあげるから?」
    「です」
    「じゃあこっそりだっ」
    「こっそりです」

    ■ベッドに入っておやすみなさい■
    「なあくろこ、おれもサンタさんとのあいことばしりたい」
    「今はまだ、僕の役目ですよ」
    「…なあ、おきてまってちゃだめか?サンタさんにきいてみる」
    「サンタさんにナイショは出来ないですよ?布団に潜っていてもバレちゃいます」
    「………(しゅん)」
    「君が大きくなって、窓を開ける役になったら、その時はサンタさんと内緒の合い言葉を決めて下さい」
    「おれも、できるのか?」
    「勿論です。その日まで、君の役目はいい子に眠って、サンタさんのプレゼントを受け取る事です」
    「ん、くろこ、おやすみ(頬にちゅ)」
    「はい、おやすみなさい、昴くん(額にちゅ)」

    ■大人サイドは大忙し■
    黒「そんなわけで、頑張って下さい、サンタさん?」
    火「…また俺除け者で何かやってたのかよお前らは」
    黒「いいえ?サンタさんに会いたい子供なら誰もが通る道というヤツですよ」
    火「?訳わかんねぇんだけど、もう部屋いって平気か?」
    黒「はい、ばっちりでした」
    黒「あ、机の水筒も飲んであげて下さい。ミルクティーです」
    火「??なんだそりゃ?」
    黒「サンタさんへのお礼ですよ」
    火「あー…何かお前、絵本読んでやってたな、そういや」
    黒「とうちゃんにはないしょ、です」
    火「飲みもんくらいで拗ねねぇっての!」
    黒「…火神くん、しい、です」

    ■in昴の部屋■
    (がさごそ)
    火(お、これか、水筒……って、あれ、なんだこれ?)
    (サンタの似顔絵と、チョコのオーナメントが一緒に置かれてる)
    火(…『サンタさんへ プレゼントありがとう ミルクティーとチョコはおれいです すばるより』ちゃんと書けてんな…やっぱでっかくなってんだな)
    (なんだかしんみり父ちゃん、昴にお礼のキスを贈ってこっそり出てきました)
    黒「…お疲れさまでした、素敵なプレゼント、見つけられましたか?」
    火「やっぱお前かよ、くそっ、ガキって本当どこでデカくなってんのか全然わかんねぇのな(ぐすっ)」
    黒「あっという間に大きくなりますよ」
    (ぽふり、頭なでなで)
    黒「だから今を精一杯、愛してあげて下さい。その為のお手伝いは、僕も助力を惜しみません」
    火「……(お前も一緒なら全部、いいんだけどな)(ぎゅうっ)」
    (頭撫でられたまんま黒子の肩に顔埋め)
    黒「ほらサンタさん、早く着替えて下さい。折角ですからシャンパン、あけましょう」
    火「おう、明日の準備もしねぇとな(ずびっ)」

    ■翌朝■
    昴「とうちゃん!くろこー!!」
    火「どうした朝っぱらから」
    黒「おはようございます、昴くん。今日も元気ですね」
    昴「あ、おはよう!あのな、ほら!サンタ来てた!」
    黒「プレゼントもらえましたか」
    火「よかったな」
    昴「うん!でもほら、こっち!サンタさんがくれた!」
    (カードもって掲げています)
    黒「?くれたんですか?」
    昴「おう、ミルクティーとチョコありがとうって!カードがあったんだ!すごいだろ!」
    黒「それは凄いです…!サンタさんも喜んでくれたんですね」
    昴「だな!ほら、とうちゃん、カード!な?!」
    火「お、おう、すげぇな!」
    黒「(だから昨日、火神くん、いきなりカードないかって探し出したんですね)」
    仲良し父子がキャッキャと戯れているのを見守るのも黒子の役目のひとつです。


    昴「くろこ、ほら!」
    黒「サンタさんからのプレゼント、変身ベルトだったんですね」
    昴「おれレッド!くろこは?」
    黒「ではブルーになりましょう(きりっ)」
    火「俺は?」
    黒「火神くんは敵で」
    火「え?」
    昴「とうちゃんやっつけるぞー!」
    火「え、え??」
    黒「やっつけます!」
    火「え、おい、ちょ、待てー!」
    宝物サンドで火神くんを困らせるものいつもの事です。

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