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気の向くまま、思うがままの行動記録ですよ。
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    皆既月食。

    を、昨夜見ましたよ。寝る前ギリギリに一回だけね。

    普段から月を見る癖があるので、皆既月食と知らんでも昨夜の満月は綺麗だと眺めておりました。
    そしたらそれが赤くなるとか言われて何事さ?!となっていた訳ですよ。
    そして本当に赤かったよ。
    びっくりしたので布団の中でポヤポや考えていた皆既月食ラビアレを朝から書いてピクシブに投稿したんでこっちにも載っけときますー。
    あ、特にシチュエーションとか考えていなかったので会話文だけです。




    「アレーン、今日は皆既月食だって知ってた?」
    「?なんですか、いきなり」
    「ん?ほら、月が昇っているさ?キレ〜な満月!」
    「ええ、少し今日の月は色が濃いですね。それに寒いからかな…凄く空気が澄んでしっかり輪郭まで見えますね」
    「その月が今日は赤くなるんさ!で、月食になるん」
    「………赤?月が?だってラビ、よく見て下さい、精々アレは赤と言ってもオレンジ程度もいかないですよ?よくてまあ…………うす〜い茶色……も苦しいな……」
    「まあまあ、夜のお楽しみ!さって、買い物も終わったし、帰るさ〜♪」
    「??????」



    「……………ラビ、窓から月、見て下さい」
    「うん?どうかした??」
    「いいから!見て下さい!」
    (ひょいっとアレン越しに窓の外見遣る)「お、綺麗じゃん、真ん丸お月様」
    「違くて!月が赤くなるって言った癖に、あの月、さっきより色薄いですよ?!むしろ白いです!銀色です!!!」
    「あはははは〜興味なさそうだった癖に、実は楽しみだったさ?」
    「!!!そ、そういうわけじゃなくて、からかわれたのかなって思っただけですよっ」
    「平気さ、こんな嘘言わんし。もうちょっと………そうさね、飯も風呂も終わって、のんびりミルクティー飲む頃には、月食が始まるさ」
    「本当ですか?こんなに月、真ん丸で真っ白ですよ?」
    「本当さ〜。しっかし今日の月はまた綺麗に姿見せてるさね。これなら月食もしっかり見えるさ〜」



    「アレ〜ン?起きてるさ?そろそろ月が欠けてるの解るぞ〜?」
    「………ぅ…ん…………起き、ますぅ………起きますから、手………」(むにゃむにゃ夢心地で手を差し出し)
    (それを掴んで抱き起こしながら頭なでなで)「ん、ど?外いける?」
    「行きます……折角、起こしてもらったし………見たいです………」(うとうと眠りかけてフラフラ立ち上がり)
    「はいはいっと。ほらこっちさ〜」(手を引いてバルコニーに誘導)
    「……うわぁ………ホントだ……………!赤い、ですね」
    「でしょ?月食の特徴のひとつさ」
    「赤いのがですか?」
    「そ。地球の影が掛かっているけど、月食の時は真っ暗にならず、影が掛かった部分が赤くなるんさ〜」
    「そうなんですか…不思議ですね」
    「そうさね。まあ黒になるよりはこっちの方が見えるさ。………ちょっと雲に食われて黒いけどな」
    「あ、違いますよ?赤くなるのも勿論不思議ですけど……なんというか」
    「うん?」
    「夕方は少し色付いた月で、夜は真っ白な月だったじゃないですか。それなのに、真夜中の今は赤くなっていて、たった一日の中で凄い変化ですよね」
    「そうさねぇ。その上、これはまたどんどん元に戻っていくさ」
    「そっか…月や地球にしてみたら、本当に一瞬の話しなんですね」
    「なぁんかさ……この月」
    「はい?」
    「アレンみたい?」
    「はぁ?」
    「冷たい声さ…アレーン………」
    「ブラックアレンとか言ったら殴りますよ?」
    「イイマセンヨー。だからさー、ほら、初めは色付いた普通の月さ?」(さらりアレンの髪を撫でながら)
    「………はあ…」(不思議そうにラビを見上げつつ)
    「でも、それが突然真っ白になって」(アレンの髪を一房引っ張りながら)
    「…………………」
    「それが、赤く、染まって?」(勘づいたアレンに頬に、自分の頬を押し付けて逆手でお互いの前髪混ぜて弄りながら)
    「………ちょっと、ラビ……近い、です」
    「んっで、……………黒くさ、食われちまって」
    「ノア(黒)になる気はさらさらありません」
    「ん………その通り。すぐ、また真っ白な月に戻るんさ〜」
    「………白、ですか?」
    「うん。赤にも黒にも染まらんで、元通り。ただのアレンに戻る」

    「でも、白くなってもまた、寒い時は月食みたいに隠れにくるといいさ。こっそり隠れて、一緒にいよ」
    「…………………………」
    「ほれ、考え込まない!ただのたとえ話っしょ?今は折角の皆既月食、楽しんでおくさ〜」
    「いいですよ」
    「うん?」
    「疲れて動くのも億劫になったら、呼んであげても」
    「あらま、随分と女王様な発言さ?」
    「せめて王様と言って下さい。……だから、呼んだらちゃんと、伸で飛んできて下さいね」
    「はいはい、我が侭な王様、仰せの通りに?」

    「いつでも、いくらでも、呼んで?王様の言葉は…絶対さぁ」
    「へたれた従者はいらないですからね。しっかり、踏ん張って立っていて下さい」
    「解っていますよ、ナイトよりも勇敢なキングが泣き言言う時に、へばる筈ないっしょ?」

    「だから………ちゃんと、俺の名前呼ぶさ。すぐ…駆けつけたる」
    「ええ…約束、です」


    風が吹き、ゆるゆると赤い月をく蝕む黒い影が消える。
    雲が途絶え、真ん丸の、不思議な赤い月が上空高くに浮かぶ。


    …………ただ二人静かに、それを見上げた。

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