『アレン』が昔からイノセンスを身に宿した存在で、それでもネアの友達だった……ってこと、だよな。
となると、『アレン』はノアに肩入れしていた………訳ではなく(咎落ちしていないし、イノセンスに異様に愛されているし)ネアが伯爵を殺すつもりでいる事を知っている上での、友達だった、のか??
でも35年。………その頃もうクロスはネアと接触を持っていて関わっていた筈なのに、『アレン』の存在を知らなかったって言うのもおかしいよな。それともネアの支援者はそれぞれ独立していて顔見知りはいないのかな。危険性も考慮して。
…………でもそうだとしても、ブックマンは知っていそうなんだがな。
彼はノア側にいたわけだし、裏切るまでの間のネアとの接触もあっただろうし。その頃にクロスとも面識があったと思われる(AKUMAの改造とか知っていたし)わけだし。
でもブックマンは『アレン』の存在を知り得ていたようには思えないんだよな。もし『アレン』=アレンと解っていたなら、若返っていたとかそうした奇怪さの方がよりハートの可能性を彷彿させるだろうし。
アレンが同一人物であるからこそ35年の空白部分に幼かったアレンが宿主として存在出来た矛盾が成立するから、そこは疑わないでいいとしても、そこから派生する謎がこんがらがる………!
と、謎が深まったネアサイドは置いてきまして。
アレン………本当に何でも背負っちゃう子だね………!
誰も傷つけたくない、大切な存在を自分のせいで危険な目に遭わせたくない。それは昔からずっと彼が決めてきた事だろうけど。
…………むしろ、初期のアレンの事を思えば、大切な存在が確かに出来ている今を喜ぶべきなのかもしれないけど。
それでも独りきりで命の駆け引きを、休む間も癒される間もないままに戦い抜ける程人は強くなんぞないって、ちゃんと解ってはいないんだろうなぁ。
人の事ばっかで自分の事おざなりで、それに疑問も持たないから余計に周りの子達が心配で仕方なくなるのだろうけど、それもきっと解っていないんだろうな。ただみんなが優しいんだとばかり思って。
愛されるにはそれ相応の理由があるし、伸ばされる腕はいつだってエゴを孕むものだけど。
無私ではなくエゴだからこそ、傲岸なくらい強い意志で身勝手に相手に手を伸ばせるんだって、解ればもっと楽になるのかな、アレンも。………もっと背負い込んじゃうかな、今のままだと。
寂しいとか悲しいとか怖いとか不安だとか、思いきり泣いて訴えて吐き出して、『それでも一緒に歩いていきたい』って、自分自身に認められるといい。
覚醒が始まったからこそ、優しいアレンがそれを選べないのは解るけど、解れって、ジョニーや神田が蹴倒してでも教えてくれるといい。
…………あとできればブックマン師弟もひょっこり現れて『馬鹿者』『気負い過ぎ〜』と静かな嗜めと呑気なからかいでアレンの背中を叩いて欲しいな。
うん、早く再登場しようぜ、キーマン達よ……………!

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